2025 年 75 巻 2 号 p. 135-143
目 的:本研究の目的は,Highly Sensitive Person特性(以下HSP特性)を持つ病棟看護師の仕事ストレッサーとコーピングを明らかにすることである.
方 法:病棟看護師約600人に,無記名Webアンケートを行った.調査内容は,HSPS-J19(高橋,2016),臨床看護職者の仕事ストレッサー尺度(東口,1998),コーピング尺度(尾関,1993)であった.
結 果:有効回答184件を分析した.HSPS-J19合計は,男性に比べて女性が有意に高かった(p=0.047).HSPS-J19合計の高群と中低群で,臨床看護職者の仕事ストレッサー得点を比較した.高群は,仕事ストレッサーの7因子の得点すべてが有意に高かった.またHSPS-J19下位尺度の美的感受性の高群は,情動焦点型コーピングが有意に高かった.HSPS-J19合計を目的変数にした二項ロジスティック回帰分析では,仕事ストレッサーの「職場の人的環境」と「仕事の質的負担」のオッズ比が高かった.
考察:HSP特性を持つ病棟看護師は,仕事ストレッサーの影響を強く受けており,ストレス低減の方法について検討する必要性が示された.