北関東医学
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消化管原発悪性リンパ腫に対する外科的治療の検討
家里 裕横森 忠紘
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キーワード: MALTリンパ腫, Naqvi分類
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1997 年 47 巻 2 号 p. 77-81

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抄録
消化管悪性リンパ腫手術症例14例の外科的治療成績について検討した.胃原発11例, 非胃原発3例 (十二指腸1例, 空腸1例, 回腸1例) で, 最大腫瘍径5cm以下, 壁深達度sm以下では多発病変以外リンパ節転移陰性で, 最大腫瘍径5cm以上, 壁深達度se以上は全てリンパ節転移陽性であった.予後に関してはsmまでの群 (9例) とse以上の群 (5例) では有意にsmまでの群の予後が良く (P<0.05), リンパ節転移陰性8例と陽性6例の4年生存率は100%と75%であったが, 有意差はなかった.Naqvi分類StageI・II (10例) とStageIII・IV (4例) では有意にStageI・IIの予後がよかった (P<0.05).治癒切除と非治癒切除別では有意に治癒切除の予後が良く (P<0.05), 積極的な他臓器合併切除やD2以上のリンパ節郭清で治癒切除にもっていくことが, 術後補助化学療法とともに予後向上に重要と考えられた.また14例中8例がMALTリンパ腫で全例生存中である.
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