北関東医学
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維持期リハビリテーションによるバーセルインデックス (BI) の変化
根岸 俊文笠原 浩一郎
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2003 年 53 巻 3 号 p. 263-266

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抄録

【目的】脳卒中発症後, 比較的長期間経過後入院した症例のうち日常生活動作 (ADL) が向上する例があったことに着目し, バーセル・インデックス (BI) の変化を中心に検討した.【対象と方法】2000年6月から2001年6月にかけて療養型病床群である宏愛会第2リハビリテーション病院に入院した20症例を対象とし, 入院時と入院後3ヶ月のBI等の変化について検討した.【結果】発症後5ヶ月以内に入院した群のBIの上昇値は平均17.5点であり, 5ヶ月以降群の同値は平均5点であった.発症後5ヶ月以降に入院した6例にBIの上昇が認められた.そのうち5例が移動の項目の上昇であった.全例の発症から入院までの期間とBIの上昇値との相関係数は-0.4534 (P<0.05) であった.【結語】療養型病床群における脳卒中の維持期リハビリテーションにより, 車椅子駆動能力の向上によるBIの上昇例が認められ, ADLの向上につながった.

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