抄録
SPring-8に設置されたマイクロトモグラフィーシステムを用いて、惑星間塵のCT撮影をおこない、その3次元構造を非破壊で求めた(実質的な空間分解能は1 m強)。ラピッドプロトタイピング法を用いて、得られた3次元外形を正確に拡大した模型を作成した。これにより複雑な外形をしたサンプルを、3次元的に容易に把握することが可能となった。従来のTEMによる研究では、ウルトラミクロトームによりサンプルを数多くの超薄切片に切り出し、その一部を観察しているが、本研究によりTEM観察した超薄切片がサンプルの3次元構造全体のどの部分を観察したものであるかが認識できるようになる。現在NASAによるStardust計画が進行中であり、2005年1月には彗星Wild-2の塵が地球にもたらされる予定であるが、本方法はこのような貴重な微小サンプルのキュレーションや研究にも有効であると考えられる。