抄録
シリケートメルトの構造について知ることは地球内部の進化やマントルダイナミクスを理解するにあたって重要である。本研究ではCaSiO3ぺロブスカイトのアナログ物質であるSrGeO3の高温高圧XAFS実験を行い、固相と液相のそれぞれにおける局所構造の圧力変化を観察した。高温高圧XAFS測定はSPring-8のビームラインBL14B1において、GeのK吸収端について行った。測定は室温および温度1300℃において10 GPaまで行った。室温での加圧実験では5 GPa 以上においてスペクトル形状の変化が見られた。5 GPa でSrGeO3 II相からペロブスカイト相への転移が起こっていると考えられる。高温での測定については動径構造関数から試料の融解を確認した。10 GPaまでの加圧において液相中ではGe_-_O原子間距離が連続的に増加した。これは加圧によって高配位のGeが増加することを示唆している。