抄録
地球深部における珪酸塩メルトの挙動を解明するためには,圧力下におけるその密度は極めて重要な物理量である。我々は任意の圧力温度条件で密度測定ができるX線吸収法を軽元素からなる珪酸塩マグマの密度測定に適用するためSPring-8において研究を進め,単結晶ダイヤモンドからなる試料カプセルを用いることにより珪酸塩メルトの密度測定に成功した。測定試料はNa2Si2O5 + FeO(1:1)のガラスで,BL22XUに設置されているキュービックプレスSMAP180を用い,約3.5GPa・1500Kまでの圧力・温度で実験を行った。25keVの単色X線を用いて入射強度(I0)と透過強度(I)をイオンチェンバーで測定し,試料の半径方向のX線吸収プロファイル得た。本研究では鉄を含んだNa珪酸塩ガラスの密度を5GPa・600Kまでの条件で,同メルトの密度を3.5GPa・1500Kまでの条件で測定した。