日本鉱物学会年会講演要旨集
日本鉱物学会2004年度年会
セッションID: k05-01
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多重イオン置換による合成フロゴパイトー木下雲母の赤外吸収スペクトル解析
*石田 清隆
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抄録
フロゴパイトと木下雲母の八面体や四面体のイオン置換を施して合成した生成物に、さらに重水素置換を行い、各種イオンの赤外吸収バンドに及ぼす影響を調べた。Si-OとGe-Oの伸縮振動バンドはそれぞれ相互作用は少なく、重畳して現われる。Geの量の増加につれてOH変角振動バンドが高波数側に移動する。3750~3500 cm(-1) 間のOH伸縮振動バンドの波数は減少していくので、これら2種のOHのバンドには逆の波数関係がある。チエイン変角振動バンドは、Si-O-Si,Si-O-Al,Al-O-Al,Ge-O-Al,Ge-O-Ge,Ge-O-Gaの順で波数が減少し、波数幅も減少する。とくにGeフロゴパイトでは600cm(-1)付近にGe-O-Al変角振動バンド、510cm(-1)付近のGe-O-Ge変角振動バンドがほぼ同じ強度で出現している。また、SiおよびGe木下雲母では、それぞれSi-O-Si,Si-O-Al,Al-O-Al,およびAl-O-Al,Ge-O-Al,Ge-O-Geの組み合わせの数は1:4:1の比となっており,1本の吸収バンドと両側のショルダーを3つに解析できる。
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© 2004 日本鉱物科学会
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