抄録
石英の不純物によるESR信号は2000 Gy位までは直線的な成長が確認できた。ここではγ線照射を1000 Gyに一定した試料での関係を論ずる。Al: g=2.01付近の信号は濃度に敏感であるが150 ppm位で飽和する。低濃度域では直線性からずれる。この信号域では格子欠陥の信号が重なる可能性があるが火山岩起源の試料では無視できる。 g=2.06付近の信号は全く濃度に依存しないが1 ppm位でも検出される。この領域の信号はAl中心に同定されているがその性質が解明できていない。Ge: g=1.971の信号は室温で容易に測定でき、100 ppm位までは勾配の大きい直線性であり、1 ppmでも検出できる。Ti: この中心はH, Li, Naと複合中心を作り濃度依存性はあるが感度は悪い。Ti-KはNaの信号とほぼ同じであることが合成実験より判明したので、これらの区別は困難である。アルカリイオンはAlとも中心を形成しているため濃度依存性が悪いものと考えられる。