日本鉱物学会年会講演要旨集
日本鉱物学会2004年度年会
セッションID: k06-07
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貝殻を構成する炭酸カルシウム鉱物に対する結晶学的研究
*沼子 千弥山口 力也箕村 知子小藤 吉郎
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抄録
アコヤガイやアワビの貝殻の内側は美しい真珠光沢を持つがその外側は褐色の不透明な層で覆われている。このように同じの貝殻のなかでも組織形態が異なるいくつかの層が混在していることが知られている。上記のうち内側の層は真珠層と呼ばれ、厚さ0.3_から_2mm程度のAragoniteの板状結晶が貝殻内表面に平行に規則正しく積み重なった組織を有する。これに対し貝殻の外側を構成する稜柱層はCalciteとAragoniteが混在する多角柱状の組織構造を持ち、真珠層のような光沢は伴わない。このように多くの貝殻では構成成分の結晶形と組織形態の両方が位置選択性を持ってコントロールされており、その形成メカニズムには興味が持たれる。 本研究ではこれらの炭酸カルシウム鉱物がどのように軟体動物の殻に分布しているかを調べるために、約10種の軟体動物についてX線回折による測定を行った。また貝殻の組織の中での炭酸カルシウム結晶がどのように配向しているかも検討を行った。さらに、元素濃度、pH、温度を変化させながら炭酸カルシウムの沈殿合成を行い、非生物系での炭酸カルシウム鉱物の形成についても検討を行った。
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© 2004 日本鉱物科学会
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