高知リハビリテーション学院紀要
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SD法を用いた脳性麻痺児及び進行性筋疾患児の映像視聴による学生のイメージ変化の測定
櫻木 理恵稲田 勤光内 梨佐吉村 知佐子池 聡土居 奈央高地 正音石川 裕治
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2018 年 19 巻 2 号 p. 75-78

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抄録
本研究では,脳性麻痺児と進行性筋疾患児に対する介入場面の映像を視聴させることによって,学生の障害に対するイメージに変化が生じるか否かについて検討した.脳性麻痺児及び進行性筋疾患児の訓練の様子を視聴する前と後で,SD法による形容詞対尺度構成を用いて測定を行った.結果,視聴前イメージと視聴後イメージでは,「陰気な-陽気な」「嫌いな-好きな」「苦しい-楽しい」「消極的な-積極的な」「不愉快な-愉快な」「弱い-強い」「激しい-穏やかな」「不活発な-活発な」「暗い-明るい」「悪い-良い」「かたい-やわらかい」の11項目において有意差を認め(p<0.05),視聴後は,「陽気な」「好きな」「楽しい」「積極的な」「愉快な」「強い」「穏やかな」「活発な」「明るい」「良い」「やわらかい」イメージが強くなっていた.また,イメージ変化量と視聴前イメージとの間には,「不愉快な-愉快な」「弱い-強い」「嫌いな-好きな」「醜い-美しい」を除く全ての形容詞対において有意な負の相関を認めた.以上より,重度運動障害児に対する介入場面の視聴は,よりポジティブな方向へイメージを変化させるものと考えられた.特に,ネガティブなイメージが強い学生においてその効果が大きいことが示唆された.
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© 2018 高知リハビリテーション学院
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