コンピュータ&エデュケーション
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論文
知的財産学習における反転授業の学習成果に関する研究
―学習状況に応じた分類による学習者特性の分析―
阿濱 志保里
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2017 年 42 巻 p. 49-54

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抄録

 高等教育における知的財産教育分野では学習内容の高度化が進む反面,着実な知識・学力の修得が求められている。本稿では,知的財産に関する学習内容の質保証を目指し,Moodleを活用した反転授業の実践を行ない,定量的な分析を用いて学習成果の解明を試みた。さらに,定性的な分析に基づき,学習者特性についても検証を行った。学習者には,事前に学習コンテンツである「ビデオ教材」及び対応する「事前課題」をMoodleに登録し,知的財産に関する学習内容の理解度の向上と知識の定着を図った。それらの学習形態(ビデオ教材などの視聴などを含めた事前学習)が学習者の知的財産に関わる知識定着にどのように影響を与えるのかを解明するため,学習者の学習状況と試験の得点との比較を行なった。その結果,ビデオ視聴や事前課題を課すことで知識の定着に寄与することが示唆された。

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