日本蚕糸学雑誌
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カイコ体液アミラーゼの雌雄間差異と発育に伴う変動
伴野 豊河口 豊土井 良宏
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1984 年 53 巻 4 号 p. 335-340

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抄録
カイコの幼虫3齢期から成虫に至るまでの間における体液アミラーゼの活性値および活性帯の消長を雌雄別に比較分析した。アミラーゼ活性は3.4齢期は比較的低い値で推移し, 5齢期に急速に高くなった。特に雌では5齢3日以降の活性上昇が顕著で熟蚕期には雄の約2倍になった。その後, 蛹中期までは高い活性が維持されたが, 雌では蛹後期に急激に低下した。一方, 電気泳動法により活性帯を分離検出したところ, 3.4齢期6成分, 5齢前期2成分であったのが, 5齢中~後期には雌で10成分, 雄で6成分, 蛹期には雌5成分雄4成分となり, 成虫では雌雄ともに1成分となった。すなわち, 体液アミラーゼは発育経過により活性が変動し, 5齢中期から蛹中期にかけては雌>雄の関係にあるが, 5齢期後半にはS-1~S-4, 蛹期前半にはSVの電気泳動的に異なる雌特異活性成分が検出されるなど, 発育段階, 性により質的にも顕著に変動する。
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