抄録
支132号から左半身は正常であるのに右半身は透明な油蚕様になった1頭の半身モザイク蚕を発見した。これを正常系統と交配した次代に多数の体躯短太な油蚕を生じたのでその遺伝様式を調べたところ, 常染色体上の1優性遺伝子により支配されることが判明した。従来, 多数の油蚕が得られているがそのすべてが劣性であり, ここに見出されたモザイク蚕由来の変異体は油蚕としては最初の優性突然変異である。これを優性短節油 (記号, Obs) と命名し, 連関検索を行った結果, 第18連関群に所属することが判明した。そこで本連関群を構成する既知の2遺伝子, elp, mln との間で3点実験を行い, 第18連関群の地図を Obs: 0.0, elp: 9.9, mln: 35.3と改めた。