高分子化學
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ブチルアルデヒド中で重合したポリ酢酸ビニルおよびポリビニルアルコール
桜田 一郎野間 夬之加藤 晃
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1958 年 15 巻 164 号 p. 797-803

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抄録

ブチルアルデヒド中で酢酸ビニルを重合させ, 重合度10程度の低重合度ポリ酢酸ビニルをつくり, ジオキサン水溶液でのケン化速度を, 高重合度ポリ酢酸ビニルのそれと比較したが, ほぼ同様の挙動である。低重合度ポリ酢酸ビニルおよびこれをケン化して得た低重合度ポリビニルアルコールにはポリマー分子1個あたり平均して1個のカルボニル基を有し, このカルボニル基は酸化銀法で定量できるからアルデヒド基である。したがって低重合度ポリピニルアルコールにはアルデヒド基と多数のヒドロキシル基があるから, 酸性溶液では分子内あるいは分子間アセタールを生じ, アルデヒド基は減少し, 溶液粘度は上昇する。

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