高分子化學
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イオン交換体に関する研究
第14報 スルホン化フェノールとホルムアルデヒドとの酸接触重縮合反応における脱スルホン酸基反応
芦田 包義
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1960 年 17 巻 177 号 p. 47-51

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抄録

スルホン化ブェノール・ホルムアルヂヒド樹脂の生成過程における脱スルホン酸基反応の諸原因について研究を行なった。すなわち, o-かまたはp-フェノールズルホン酸, あるいはスルホン化フェノール・ホルムアルデヒド樹脂を塩酸, ホルムアルデヒドの酸性水溶液, 2, 6-ジメチロールP-フレゾールの酸性水溶液などとそれぞれ種々の条件で反応させた。その結果, 脱スルホン酸基反応は (a) 酸接触加水分解反応と (b) メチロールカチオンおよび種なのメチレンカチオンによるカチオノイド置換反応とによって起り, 特に後者の反応が脱スルホン酸基反応の主因であることを見出した。

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