1960 年 17 巻 177 号 p. 52-56
ヒニレンカーボネート-酢酸ビニル共重合物をケン化して, 1, 2-ジヒドロオキシエチレン変性ポリビニルアルコールを合成し, その溶解度膨潤度を測定し, 変性ポリビニルアルコール鎖中の1, 2-ジヒドロオキシエチレン単位が増加するにつれて著しくその水溶性を増大することがわかった。また変性ポリビニルアルコールの水溶液についてHuggin'sのk'を求めると, 鎖中の1, 2-ジヒドロオキシエチレン単位が20モル%付近で極大となった。変性ポリビニルコールの赤外線吸収スペクトルを測定すると, 1, 2-ジヒドロオキシェチレン単位かもる割合以上導入されると, ポリビニルアルコ-ルに対する結晶性吸収帯が消失した。