抄録
ガラス繊維強化ナイロン6プラスチック (繊維重量混入率10, 20, 30%) の高サイクルくり返し平面曲げ疲労に伴うクラックの進展について顕微鏡による観察の結果, 繊維配向に基づく特徴あるパターンを示すことがわかった。繊維配向および混入率と疲れ強さとの関連を求めるため, 流動方向, これと直角および両者の中間45° 方向の各繊維混入率の試料について3-1V曲線を求め, 疲れ強さに繊維混入率にも関係する異方性が存在することを明らかにし, この現象を説明するためガラス繊維が母材中に配向分散し細胞組織を形成していると考え, これに非金属介在物を含む金属材料の疲労破壊に関する横堀の理論の適用を試み検討した結果, 実験結果と一致する結論が得られた。