抄録
テトラオキサンおよびトリオキサンのBF3およびBF3O (C2H5) 2による固相重合の進行をX線図により追跡し, 両モノマーの固相重合の進み方を比較した。カチオン開始剤によリトリオキサンから得たポリマーの配向性は非常によく融点も高い (188~190℃) が, テトラオキサンから得たポリマーでは配向性の程度も融点も低い (181~185℃) ことが見いだされた。またトリオキサンでは重合温度の高いほど, 重合率の低いほど配向性のよいポリマーが得られた.これに対してテトラオキサンでは, 生成ポリマーの配向性は重合温度が高くなるとやや悪くなるようであり, また, 重合の進行につれてよくなった。トリオキサンとテトラオキサンから得られたポリマーの配向性および双晶のできやすさが, モノマーの結晶構造の差から議論された。