抄録
ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を, N-メチル-2-ピロリドン (NMP) のような高沸点かつポリアミド酸の良溶媒中で熱イミド化を行わせ, 1~10μmの特殊形状の高結晶性ポリイミド微粒子が作製できた. 重合した数種のポリアミド酸を, NMP中150~200℃にて熱イミド化を行わせ, 析出した微粒子を乾燥・熱処理し, ポリイミド微粒子とした. 微粒子のFT-IR測定結果は, イミド構造を支持しており, SEM観察では束状あるいはサンゴ状の特有な粒子形状が観察された. このような形状はポリマーの球晶成長の過程で観察される形態に類似しており, 広角X線回折の結果より結晶性の高いことが定性的に認められ, 球晶状の微粒子であることが明らかとなった. 微粒子の表面に対して垂直方向に電子線を入射したED像では, (200) および (110) 面からの反射が六点回折像となり, ポリイミド分子鎖が表面に対して垂直方向に規則的に配列していることが示唆された.