高分子論文集
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ビニルトリエトキシシラン/アクリル酸エチル共重合体のゾル-ゲル法による架橋と物性に及ぼす組成比の影響
矢野 彰一郎石本 憲一郎小泊 満生
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1996 年 53 巻 4 号 p. 225-230

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抄録
アクリル酸エチル (EA) をビニルトリエトキシシラン (VTES) と仕込みモノマーの組成比を変えて共重合を行った. 得られた共重合体は, 側鎖にエトキシシリル基を持っており, ゾルーゲル反応により架橋することができる. 共重合体中のEA組成比が74.5mol%以上であると, 透明なハイブリッドフィルムが得られた. このような, ハイブリッドフィルムの応力-歪特性を測定すると, 引張強度はEAの組成比が96.3 mol%では0.5MPaであるが, EAの量が少なくなるほど高くなり, 74.5mol%では26MPaまで増大した. また, 破断エネルギーは, EAの組成比83.4mol%で最大となった. ハイブリッドの動的粘弾性を測定すると, Tg以上での動的剛性率G″は, EAの減少とともに増大した. また, EAが96.3mol%では約10℃に鋭いtanδピークを生じるが, EA組成比が減少するとともにピーク位置は高温側ヘシフトし, ピーク強度が減少した.
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© 社団法人 高分子学会
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