交通学研究
Online ISSN : 2434-6179
Print ISSN : 0387-3137
地方ブロック別にみた日本人と外国人の観光消費特性に関する基礎的研究
栗原 剛荒谷 太郎岡本 直久
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 57 巻 p. 137-144

詳細
抄録

観光を利用した地域活性化を目指す地方では、戦略的な観光マーケティングのために来訪者の地域属性に着目した旅行嗜好、消費動向等の把握が必要である。本研究は、日本人と外国人の観光消費に関する基礎的な知見を得ることを目的とし、2種類の観光庁統計を用いて地方ブロック・国籍別の観光消費特性を検証した。分析の結果、日本人の観光消費と比較して外国人の飲食費・買物代が上回る地方ブロックがあり、地方が外国人来訪者を受入れる重要性が示された。一方、日本人の観光消費は各地方ブロックへ広く分散しているのに対し、外国人の消費は現状では都市部に集中していることが明らかになった。

著者関連情報
© 2014 日本交通学会
前の記事 次の記事
feedback
Top