関東東山病害虫研究会報
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虫害の部
トマトポット苗に対する薬剤の土壌処理がタバココナジラミバイオタイプQとトマト黄化葉巻ウイルスの媒介に及ぼす影響
春山 直人中澤 佳子松本 華苗福田 充
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2015 年 2015 巻 62 号 p. 122-124

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抄録

薬剤 (4成分5薬剤) のトマトポット苗への土壌処理による,タバココナジラミの殺虫効果とトマト黄化葉巻ウイルス (TYLCV) の媒介抑制効果について調査した。薬剤処理後,一定期間 (1時間,5日,15日,25日) が経過したトマトポット苗に,TYLCV 保毒タバココナジラミ (バイオタイプQ) を接種し,その後の感染株率を調査した。その結果,本試験の供試薬剤によるタバココナジラミの補正死虫率は処理5日後に高くなり,TYLCV 媒介抑制効果は15日後または25日後に高くなる傾向にあった。ニテンピラム粒剤およびジノテフラン粒剤では,薬剤処理の25日後であっても,保毒虫接種による感染株率はそれぞれ0%,4.2%と低く,他の供試薬剤 と比較して,媒介抑制効果および残効性に優れると考えられた。また,シアントラニリプロールでは,水和剤灌注処理25日後の感染株率は45.8%となり,15日後 (12.5%) と比べ約3.7倍に上昇していたのに対し,粒剤の株元処理では処理25日後でも感染株は増加しなかった。このことから,同成分では水和剤灌注処理と比べ粒剤処理の残効が長いことが示唆された。

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© 2015 関東東山病害虫研究会
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