関東東山病害虫研究会報
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(畑作物・野菜の虫害)
長野県内各地域で採集したコナガ個体群の各種殺虫剤の感受性
北林 聡 佐藤 壮峻
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2020 年 67 巻 1 号 p. 65-68

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抄録

長野県内で2015年および2017年に採集したコナガ(Plutella xylostella)の 3 齢幼虫を用い,2015年は 15 種類,2017年は 14 種類の薬剤の感受性検定を葉片浸漬法により実施した。ジアミド系殺虫剤であるフルベンジアミド水和剤はのべ 20 個体群中すべての個体群,クロラントラニリプロール水和剤は 16 個体群で感受性の低下が確認された。フルベンジアミド水和剤では薬剤の濃度にかかわらず同等の補正死虫率を示す個体群が認められ,リアノジン受容体変異による抵抗性個体密度の増加が感受性低下の要因と考えられた。シアントラニリプロール水和剤,スピノサド水和剤,エマメクチン安息香酸塩乳剤,BT 水和剤 Aizawai 系(生菌),BT 水和剤 Kurstaki 系(死菌)およびカルタップ水溶剤に対する感受性はいずれの個体群でも高く,長野県における基幹防除剤として適していると考えられた。また,トルフェンピラド乳剤,インドキサカルブ水和剤,ピリダリル水和剤,フロメトキン水和剤については,薬剤によっては感受性の低い個体群が認められたものの補完剤として有効であると考えられた。

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© 2020 関東東山病害虫研究会
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