関東東山病害虫研究会報
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(畑作物・野菜の虫害)
ニラのネダニ類に対する被覆資材を用いた土壌熱処理の効果
八板 理 春山 直人福田 充
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2020 年 67 巻 1 号 p. 62-64

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抄録

ニラ栽培で問題となるネダニ類に対して,作付終了後のほ場における簡便な密度低減策として,被覆資材を用いた高温処理による防除効果を検証した。栃木県農業試験場内の施設ほ場において,ニラの作付終了後にニラ地上部を刈取り,厚さ0.1 mmの農業用ビニルで地表全面を被覆しハウス開口部を密閉する熱処理区と,ビニル被覆および密閉をともに行わない無処理区間で比較試験を行った。試験期間を①2019年3月15日から21日間,②2020年2月13日から42日間の2処理としたところ,熱処理区のニラ株元,地下5 cmの地温は①70.6℃,51.1℃②53.3℃,44.8℃まで上昇した。熱処理区では地下5 cmの最高地温が40℃に達した日は処理期間のうち,①計16日②計11日あり,ネダニ類の補正密度指数が①3月29日で1.4,②3月19日で0.4まで減少した。このように,作付終了後に被覆資材を用いた土壌高温処理を行うことにより,次作に向けたほ場内のネダニ類密度の低減が可能であると考えられた。

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