2022 年 69 巻 p. 44-47
2021 年 6 〜 9 月,東京都多摩地域のギンバイカ(Myrtus communis L.)施設栽培圃場において,葉に赤褐色の小斑点を生じ,その後,落葉や枝枯れを引き起こす症状が確認された。葉の斑点から分離された糸状菌をギンバイカ苗に接種したところ原病徴が再現され,接種菌が再分離された。そこで分離菌の形態観察および遺伝子解析を行ったところ,Calonectria pauciramosa であることが明らかになった。わが国において本菌によるギンバイカの病害は未報告であり,病名をギンバイカ褐斑病(Brown leaf spot)とすることを提案する。