東京都の主要農作物であるコマツナに対するイミダクロプリド粒剤, ダイアジノン粒剤, イミダクロプリド水和剤 (フロアブル), クロマフェノジド水和剤 (フロアブル), スピノサド顆粒水和剤の残留特性を明らかにした。粒剤では, 夏期, 冬期ともに残留農薬基準値を超えて残留することはなかった。水和剤では, 夏期, 冬期ともに処理14日後に残留農薬基準値を超えて残留することはなかったが, 夏期は初期濃度が高いが減衰速度は速く, 冬期は初期濃度が低いが減衰速度は遅い傾向が認められた。夏期と冬期の初期濃度の差異は水和剤散布時のコマツナの大きさが, 減衰速度の差異は散布後のコマツナの生育が影響していると考えられた。