抄録
熊本県内の施設作物,露地作物および野外に設置したトマト苗に寄生しているタバココナジラミ成虫を採集し,PCR法でバイオタイプを調査した。2004年11月~2007年2月,施設栽培7作物の41地点(10市4町1村)からの採集では(全804頭),バイオタイプQのみ確認され,バイオタイプBやバイオタイプJpLは認められなかった。2006年,露地栽培8作物の29地点(9市5町1村)からの採集では,バイオタイプQ372頭,バイオタイプJpL21頭,不明1頭(全394頭)であり,バイオタイプBは確認されなかった。野外に設置したトマト苗での採集では,2005年にバイオタイプQ463頭,バイオタイプB3頭およびバイオタイプJpL2頭(全468頭)であり,2006年にバイオタイプQ224頭,バイオタイプJpL21頭(全245頭)であった。熊本県内の栽培作物に発生しているタバココナジラミは,発生時期,地域および寄主作物に関係なく,バイオタイプQが優占していると考えられる。