抄録
大分県内のピーマンほ場で採集したミカンキイロアザミウマ5個体群,トルコギキョウほ場で採集した2個体群に対して,主要薬剤の殺虫効果を検討した。その結果,スピノサド水和剤の殺虫効果が高かった一方で,合成ピレスロイド系薬剤,ネオニコチノイド系薬剤では総じて低かった。有機りん系薬剤では,PAP乳剤で高い殺虫効果が認められたが,アセフェート水和剤,DDVP乳剤で個体群間での差異が認められた。同様にエマメクチン安息香酸塩乳剤,クロルフェナピル水和剤でも個体群間での差異が認められた。これらの薬剤に対するLC50値を調査した結果,エマメクチン安息香酸塩乳剤で3.6~9.5ppm,感受性比(R/S)2.1~5.4,クロルフェナピル水和剤で65.1~277.2ppm,感受性比3.5~14.8と感受性低下が認められた。しかし,スピノサド水和剤のLC50値は0.9~3.2ppm,感受性比0.3~1.1と感受性低下は認められなかった。