主催: 日本理学療法士協会 九州ブロック会
会議名: 九州理学療法士学術大会2021 from SASEBO,長崎
回次: 1
開催地: 長崎
開催日: 2021/10/16 - 2021/10/17
p. 46
【目的】
糖尿病患者(DM:diabetes mellitus) では筋力低下、神経障害による感覚機能の低下によるバランス障害を引き起こす事が報告されている。そのためロコモティブシンドローム( ロコモ) をきたしやすいことが言われている。本研究ではDM の有無がロコモティブシンドローム・骨格筋量に与える影響を検討した。
【方法】
当院糖尿病啓発活動に参加し独歩可能かつ研究に同意を得た糖尿病患者16 名(1 型/2 型:1 名/15 名、男性/ 女性:4 名/12 名、年齢:71.5 歳(60.3-75.0)、BMI(Body Mass Index):24.9(23.0-27.0))、非糖尿病患者21 名(男性/ 女性:8 名/13 名、年齢:68.0 歳(63.0-71.0)、BMI :22.1(20.0-24.1))を対象とした。骨格筋肉量指標としてSMI(Skeletal Muscle Index) をInBody470(InBody 社)を用い生体電気インピーダンス法にて測定した。ロコモティブシンドロームの評価としてロコモ25 を使用した。ロコモ25 は各項目0 ~ 4 点の5 段階、得点を0( 障害なし) ~ 100( 最重症)点で計算した。判定は日本整形外学会によるロコモ度判定法に従いロコモ度1 以上となる総得点7 点以上をロコモ状態と評価した。統計学的解析として2 群間の比較にはBrunner-Munzel 検定,Fisherの正確確率を使用し、相関分析にはSpearman 順位相関係数を使用した。有意水準は5% 未満とし、統計ソフトにはHAD(Ver16) を使用した。
【結果】
SMI の値は2 群間で有意差は認めず(P=0.623)、ロコモを呈している割合も2 群間で有意差を認めなかった(P = 0.222)。ロコモ25 の総点数「7.5(5.0-12.5)VS5(3.0-7.0):P
【倫理的配慮,説明と同意】
本研究は所属施設の倫理審査によって承認され( 承認番号:20191114-01),本研究の参加に対して事前に研究の趣旨,内容および調査結果の取り扱いについて対象者に説明し,書面による同意確認を行った。