九州理学療法士学術大会誌
Online ISSN : 2434-3889
九州理学療法士学術大会2021
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介護予防教室参加者の運動習慣の現状
*酒井 祥平*柴原 健吾*陣内 達也
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p. 81

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抄録

【はじめに、目的】

国民の健康増進の一つに運動習慣者の増加が望まれている。厚労省では、1回30 分以上の運動を週2 回以上実施し、1 年以上継続している者を運動習慣のある者と定義している。また、運動習慣として長期的に実施するためには、運動の種目、時間、頻度などの条件を踏まえて取り組むことが重要だと考える。一方、介護予防教室(以下教室)は、地域住民が主体となって体操やレクリエーションなどを通じて身体機能の向上を図っているが、運動に関しては、教室以外での日常生活においても習慣的に取り組むことが必要だと考える。今回、教室参加者の運動習慣の現状について把握することを目的に調査を行った。

【方法】

対象は、教室に参加する65 歳以上の地域在住高齢者136 名(平均77.9 ± 5.7歳、男性22 名、女性114 名)とした。方法は、運動の実施状況について質問紙を用いて調査した。調査項目は、教室以外での運動実施の有無、1 週間の実施頻度、1 回あたりの実施時間、継続期間(1 年以上・1年未満)、運動種目(複数回答可)について聴取し、運動習慣のある者について検討した。

【結果】

運動習慣のある者は、75 名(平均78 ± 5.2 歳、男性15 名、女性60 名)であった。運動頻度は、週2 回14 名、週3 回13 名、週4 回12 名、週5 回10 名、週6 回5 回、週7 回21 名であった。実施時間は、30 分以上60 分未満25 名、60 分以上120 分未満19 名、120 分以上180 分未満25 名、180 分以上6 名であった。運動種目は、散歩・ウォーキング34 名、体操26 名、グラウンドゴルフ24 名であった(上位3 項目)。

【考察】

教室参加者において運動習慣のある者は、男女共に半数以上を占めていた。厚労省では、65 歳以上で運動習慣のある者は、男性41.9%、女性33.9%と報告されている(2019)。教室参加者では運動に対して関心が高いものが多く、習慣化している者が多いのではないかと考える。実施頻度と実施時間は、ばらつきが多く見られた。運動継続には生活パターンへの組みこみが関連するとされており、高齢者では自由な時間が多く、運動には決められた時間や頻度がないことが影響しているのではないかと考える。運動種目に関しては、散歩・ウォーキングや体操の実施者が多いという報告が散見され、本調査においても同様の結果が得られた。そのため、散歩・ウォーキングの推奨や自宅でもできる体操の普及など行っていきたいと考える。また、グラウンドゴルフは競技者の年齢層が高く、同年代の仲間との関わりが習慣化しやすい要因ではないかと考える。

【まとめ】

教室参加者の運動習慣の現状について調査を行い、教室参加者では運動を習慣的に取り組まれている者が多く、散歩・ウォーキングや体操が習慣化しやすい運動種目であることが分かった。今回、新型コロナウイルス感染症拡大前の調査であり、今後は新型コロナウイルス感染症拡大後の運動習慣の現状についても検討していきたい。

【倫理的配慮,説明と同意】

対象者にはヘルシンキ宣言の趣旨に沿い、本研究の主旨及び目的について口頭もしくは書面にて説明し、同意を得て実施した。

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© 2021 公益社団法人 日本理学療法士協会 九州ブロック会
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