2017 年 13 巻 4 号 p. 303-310
本解説の目的は、エネルギーの変換・利用など関して総合的な環境影響評価を行う方法について、いくつかの事例紹介を含めて、その概要を説明することである。エネルギーは、化石燃料を原料すなわちエネルギー源とする場合が多いことから、変換・利用時に排出される温室効果ガスの排出量および地球温暖化への影響に着目した評価がなされることが多い。化石燃料を代替する新エネルギー・再生可能エネルギーの評価においても同様である。もちろん環境影響は地球温暖化のみではなく、エネルギーに関しても総合的な環境影響を行うことが必要である。