日本LCA学会誌
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解説
滋賀県における製品等を通じた貢献量評価に関する取組
橋本 征二廣田 大輔
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2021 年 17 巻 2 号 p. 82-88

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抄録

滋賀県では、低炭素社会づくりに向けた事業者行動計画制度において、製品等を通じた貢献を計画及び報告の項目の 1 つに掲げていることから、貢献量の評価・算定の手引きを作成するとともに、貢献量評価に基づく「しが発低炭素ブランド」認定制度を導入し、事業者の取組を支援してきた。評価・算定の手引きを作成するにあたっては、目的、評価対象、貢献の発生場所、時間軸、ベースライン、部品・素材や研究開発の評価方法等が論点となったことから、本稿ではこれらについて紹介した。また、事業者行動報告書における貢献量の記載事業所数は順調に増加していること、「しが発低炭素ブランド」について、これまでに 10 製品の認定を行ってきたことを紹介した。滋賀県発の技術革新を促し世界の CO2 排出削減に貢献するため、滋賀県としても貢献量評価や認定ブランドの普及啓発に力を入れている。

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