抄録
2019年冬に始まった新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い,解決の切り札として登場したのが mRNAワクチンであった。これは世界初の技術であり,十分な治験を経ずに緊急承認されたものであり,実は数々の問題点を孕んでいた。一部の慧眼の科学者が警告を発していたとおり,導入直後から接種後の死亡,重篤な健康被害等が相次ぎ,被害は増大の一途を辿っているが,政府もマスメディアもこれを隠蔽・否認し,重大な懸念がないとして接種の推奨を続け,日本は世界一新型コロナワクチン接種に熱心な国になっている。そこには,戦時中を思わせるような強力な情報管制がある。他方, Elephant in the Room という慣用句に表現されるように,明らかにそこに問題があるのに,多くの専門家や一般人もワクチンの危険性に目をつぶり共謀してきたと思われる節もある。このワクチンによる死亡の遺族やワクチン後遺症に苦しむ患者たちの支援は,民間のボランティアに委ねられ,公に認められることがない。前例のない異常な事態が生じていることを私たちは直視し,心理学者も心理支援の専門家も関心を持ち自らができることをすべきであると思う。