マーケティングジャーナル
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外食国際化研究の現状と課題
― 小売国際化研究との比較から ―
李 素熙
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2018 年 38 巻 2 号 p. 79-90

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抄録

外食国際化は,長らくアメリカの外食チェーンが牽引してきたと言っても過言でないが,21世紀に入ると,日本の外食企業を筆頭にアジア諸国の外食企業の国際化が進展し,外食国際化は新たな局面を迎えるようになった。しかしながら,外食国際化現象は,グローバライゼーションを巡る議論や食文化の伝播を巡る議論の中で取り上げられる程度であり,企業行動を前提とした論考は非常に限られたものしか存在してこなかった。また,その限られた研究もほとんどが特定の外食企業の現状把握が中心であり,それらの現状を捉える視角も非常に多様で,内容的には浅い分析にとどまるものが多く見られるのが実状である。それゆえ,この領域の研究蓄積を整理することは非常に難しいのが実態である。そこで,本稿では,外食国際化行動と類似する部分が多い小売国際化研究の研究視角を参照しながら,外食国際化研究の現状を整理・理解した上で,今後の研究課題を四点提示した。

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© 2018 日本マーケティング学会
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