今回の特集号が,シニアエディターとして担当した3回目の特集号であった。1回目は2021年(40巻4号)の「ソーシャルメディア」,2回目は2023年(43巻1号)の「心理的所有感」,3回目が今回(45巻1号)の「オンライン・コミュニティ」である。シニアエディターとしての喜びは,担当した特集号の論文が多くの読者に読まれ,引用され,高い評価を得ることである。そうした意味では,43巻1号の西本・勝又論文「消費者のメンタルアカウンティングにおける心理的所有感の価値拡大効果―決済手段が選択可能な状況下でのWTPとWTAの測定と分析―」がマーケティングジャーナル2023/ベストペーパー賞を受賞したことは大きな喜びであった。この賞は編集委員の先生方のブラインド投票によって決まるため,たとえて言うならばプロが選ぶレストランランキングで一位に選ばれたことになる。また,J-Stageはジャーナルにこれまで掲載された論文の月間アクセス数ランキングを公表しているが,同じく43巻1号の井上・上田論文の「アイドルに対するファンの心理的所有感とその影響について―他のファンへの意識とウェルビーイングへの効果」が長らく1位の座を獲得している。これは,たとえて言うならば一般人が選ぶレストランランキングで1位ということであろう。言うまでもないが,これはひとえに著者の先生方の力である。今回の特集号に掲載された論文も,多くの読者に読まれ,研究コミュニティから高い評価を得ることを期待している。質の高い研究論文を投稿してくださった著者の先生方にこの場を借りて謝意を表したい。