マーケティング・サイエンス
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論文
反復横断データから消費者セグメントの構成比の変化・生成・消滅を理解するための潜在クラスモデルと段階推定法
加藤 諒星野 崇宏堀江 尚之
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2015 年 23 巻 1 号 p. 35-59

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抄録

同じ変数について複数回,別の対象者に対して調査を行う反復横断データからセグメントの構成比の推移や新しいセグメントの生成,消滅を見ることはマーケティング実務において非常に高いニーズがあるが,通常のクラスター分析や潜在クラス分析を利用すると時点間で一部共通なセグメンテーションを実施できない。一方,異なる複数期間の調査をプールした反復横断データ全体に対して多群の潜在クラスモデルを仮定した同時解析は,マーケティング実務では重要度が低い。そこで本研究では段階推定の考え方を用いて消費者セグメントの消滅・生成を含めた時系列的な推移を把握する方法,およびクラス数の選択方法を提案し,推定量の一致性を示した。実際の反復横断データに対して本モデルを適用することで,マクロ経済状況に対応する形でセグメントの構成比の推移と発生が起きる様子が確認された。

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© 2015 日本マーケティング・サイエンス学会
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