計量国語学
Online ISSN : 2433-0302
Print ISSN : 0453-4611
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外来語の語形のゆれ
チックとティック
荻野 綱男
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 29 巻 1 号 p. 34-39

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抄録
 日本語の「ゆれ」の一つに,英語の「-tic」を外来語として受け入れる際に「-チック」とするか「-ティック」とするかということがある.検索エンジンを使ってWWWを検索すると,ヒット件数がそれぞれの語形の出現頻度に近くなり,手軽に使用状況が把握できる.調査結果からは,「-tic」のゆれが3段階の過程を経ていることがうかがえた.第1段階は「-チック」で受け入れた古い段階,第2段階は「-ティック」で受け入れた新しい段階,そして第3段階は,日本語の中で「-チック」が接尾辞として確立し,英語起源でない語にまで使われるようになった段階である.
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