計量国語学
Online ISSN : 2433-0302
Print ISSN : 0453-4611
大会発表特集
直訳傾向にある日中同形語の諸問題
各種コーパスを用いた“基本”の使用実態調査から
宮本 華瑠
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 34 巻 7 号 p. 465-480

詳細
抄録
本稿はいわゆる同形同義とされてきた日中同形語「基本」と“基本(JIBEN)”を対象とし,各種コーパスを用いてそれぞれの使用実態を調べることにより,両語の真の対応関係を明らかにすることを目的とする.用いるコーパスは北京日本学研究センターの『中日対訳コーパス』,日中対訳文を収録した約500万字規模の自作『日中対訳EGAコーパス』,北京大学の『Center for Chinese Linguistics PKU』,国立国語研究所の『現代日本語書き言葉均衡コーパスBCCWJ』の四つである.調査からは,「基本」と“基本(JIBEN)”にはその意味・用法,特定表現,高頻度用法に差異がみられ,形容詞と副詞として使用される時には意味・用法が一致しているものの,名詞の自立用法として用いられるのは日本語のみであり,特定表現に関しては中国語が圧倒的に多く,高頻度用法に関しては日本語に目立って多く見られるという結果が得られた.
著者関連情報
© 計量国語学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
次の記事
feedback
Top