松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
膵Solid-Pseudopapillary Tumorの1例
河瀬 真也金治 新悟倉吉 和夫河野 菊弘吉岡 宏金山 博友井上 淳三浦 将彦吉田 学
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2007 年 11 巻 1 号 p. 89-94

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抄録
症例は29歳、女性。平成18年3月22日に十二指腸潰瘍による症状にて当院受診した。腹部CTと腹部超音波検査にて、膵体部に境界明瞭で被膜を有する約2cmの腫瘤を認めた。周辺部は充実性で中心部は多房の嚢胞様成分がみられた。腹腔動脈造影にて軽度の濃染像を認めた。膵Solid-Pseudopapillary Tumor(以下SPT)を疑い、膵体尾部切除術兼摘脾術を施行した。切除標本にて境界明瞭で被膜を有する腫瘍が膵体部にみられ、腫瘍の割面は暗赤色充実性で、出血・嚢胞化を伴っていた。病理組織学的所見では、腫瘍の充実部分に小型・類円形の核を持つ比較的均質な腫瘍細胞を認め、嚢胞部分には偽乳頭状構造が認められSPTと診断した。免疫組織化学染色では内分泌マーカーが広範囲に陽性であった。以上より、臨床的にはSPTと診断したが、術後の免疫化学染色で内分泌腫瘍の特徴も併せ持った非典型的なSPTを経験した。
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© 2007 松江市立病院
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