松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
上顎歯槽部全体におよぶ巨大な義歯性線維腫の一例
小田原 聖石倉 信造成相 義樹市山 友子石邊 紀章
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2015 年 19 巻 1 号 p. 55-58

詳細
抄録
症例は66 歳7ヶ月,男性.20 年以上の長期に渡り使用した義歯が不適合となり近医受診されその後当科紹介初診となった.極めて高度な義歯性線維腫により口腔内に義歯作成は不可能な状態であり,手術的加療を行い口腔粘膜面の修正を行い良好な結果を得た.義歯性線維腫は不適合義歯による慢性刺激により生じるものであり予防し得るものであるため,かかりつけ医による定期的な口腔内メインテナンスが重要であると考えられた.
著者関連情報
© 2015 松江市立病院
前の記事 次の記事
feedback
Top