松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
当科で治療を行った肺炎マイコプラズマLAMP 法陽性例の検討
岡本 学奈良井 哲辻 靖博田中 雄二
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2017 年 21 巻 1 号 p. 5-7

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抄録
2015 年5 月1 日から2016 年2 月26 日までに当科で治療を行った肺炎マイコプラズマLAMP 陽性例の検討を行った.対象は63 例(男児32 例,女児31 例)で年齢は10 か月から13 歳(平均7.5歳)であった.57 例(90.5 %)が前医で治療を受けているにも関わらず発熱が遷延するため受診しており,発熱後平均6.3 日で受診していた.前医で抗菌薬が処方されていた症例がほとんどであり,63 例中30 例がマクロライド系抗菌薬を処方されており,ミノサイクリンが1 例,トスフロキサシンが6 例で投与されていた.39 例(68.4 %)で胸部X-p において肺炎像を認めたが,白血球増多,CRP 上昇は軽度であった.52 例は外来治療とし,抗菌薬の変更により解熱,3 例は発熱が遷延したため,高サイトカイン血症の合併を疑い,入院となったが,ステロイド点滴静注を行い治癒した.11 例は当初より入院治療としたが,3 例で発熱が遷延し,ステロイド投与を行った.肺炎マイコプラズマ感染の治療方針決定のためには正確な診断が必要であり,LAMP 法は有用な検査であると考えられた.
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