抄録
経口摂取可能となった脳神経疾患患者の症例について,個々の症状に合った援助の方法及び留意点について検討した.当初摂食嚥下障害があったが,食事援助のもとに徐々に経口摂取可能となった3名を対象にした.食事援助方法は言語視聴覚療法士による嚥下障害の評価並びに食事指導の方針のもとに行った.テストフードは水分で行うのではなく,ゼリーやゼラチン質の物で行うべきであることが明らかになった.また口腔相に障害のある患者にはギャッジアップ30°から60°前屈にて食事摂取が有効であった.さらに食事導入時,自助具はティースプーンから初め,個々の障害にあった摂食方法を評価し食事摂食を促しいく必要があった.食事時のむせについては評価を十分に行い,看護者側はあせらず,ゆったりとした環境を作り食事援助を行っていく必要があることが明らかになった