松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
上腸間膜動脈閉塞症6例の臨床的検討
徳永 志保山田 稔吉村 禎二河野 通盛小林 淳子森沢 剛河野 菊弘吉岡 宏謝花 正信松井 泰樹原田 祐治
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2004 年 8 巻 1 号 p. 37-41

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抄録
2001~2003年に上腸間膜動脈閉塞症6例(男2例,女4例,全例65歳以上)を経験した.全例が急激な腹痛で発症したが,初診時に腹膜刺激症状を認めた例は1例もなかった.基礎疾患として4例は心房細動があり,1例は胸部大動脈瘤と高度な動脈硬化を合併し,1例は心臓弁膜症を認めた.診断までの時間は3~87時間であった.診断方法は造影CT検査で診断できた例が2例,臨床症状,経過から本疾患を疑い,開腹にて診断した3例,診断できないまま死亡し,病理解剖にて診断した1例であった.造影CT検査にて早期診断が可能で腸管壊死がなく血栓除去術のみ行ったもの1例,慢性の経過をたどり抗凝固療法を行ったもの1例及び小腸広範切除術を施行したもの3例であった.予後は1例が短期間に死亡したが,その他は生存中である.
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© 2004 松江市立病院
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