松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
ベッド柵の穴を利用した端座位保持装置の試作と効果
斎藤 由美子須磨田 理恵朝倉 美鈴大森 深雪
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2004 年 8 巻 1 号 p. 43-47

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抄録
端座位の不安定な患者のactivities of daily living(ADL)拡大のため,安価で誰でも簡単に取り付け可能で,しかも安定感のあるリハビリ用端座位保持装置を試作した.座面の幅は上半身が自由に動かせる幅で,座面の奥行きは膝裏を圧迫しない,膝の動きを制限しない長さ,そして座面の高さは深く腰掛けて裸足でかかとがつく高さで背もたれの高さは座面後端から肩甲骨下端までとし,端座位君1と命名し,更にこの改良型で,側面を除去した端座位君2も作製した.看護師同士で端座位君の使用調査を安定感,安心感及び設定時間について自己記入式で行った結果,端座位君は,ベッド柵の穴を利用しているため安定感があり,端座位君を使用することにより,操作が簡単で看護の負担が軽減できた.端座位君の使用により,患者が起きようという意欲を引き出し,生活の幅が広がり,発語の出現や表情の変化など多くの反応がみられた.背面を開放して座る,ベッド上で腰を動かし移動できることが,端座位君を除去する指標となると思われた.
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© 2004 松江市立病院
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