抄録
67歳男.主訴は糖尿病のコントロール不良.膵癌除外目的に行った腹部造影CTにて膵頭部に3.0×2.7cmの血栓化の進んだ動脈瘤を認めた.腹部血管造影施行し,胃十二指腸動脈本幹に径1.5cm大の紡錘型の動脈瘤が認められた.胃十二指腸動脈瘤頸部の遠位部から近位部にかけて,マイクロコイルを計4個用いて経カテーテル的血管塞栓術(TAE)を行った.TAE後,動脈瘤内への血流が遮断されたことを血管造影にて確認し終了した.術後合併症もなく,糖尿病のコントロールが安定した時点で退院した.TAE施行2ヵ月後にfollow upの腹部造影CTを行った.その結果,胃十二指腸動脈瘤は退縮し,CT上では同定困難となっていた.その後の経過も良好で,現在経過観察中である