廃棄物資源循環学会誌
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特集:地震列島日本の 『災害廃棄物処理計画』 のあり方 ――東日本大震災を踏まえて――
現場から見た 『災害廃棄物処理計画』 のあり方
臼井 直人
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2013 年 24 巻 6 号 p. 442-448

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抄録

2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災では,太平洋沿岸の広い範囲が津波に襲われた。特に震源地に近い岩手県,宮城県,福島県では,予想をはるか超えた津波により甚大な被害が発生した。この中でも宮城県の被害が最も大きく,犠牲者の数は宮城県だけで阪神淡路大震災を超えている。東日本大震災では家屋や公共施設の損壊等で発生した災害廃棄物のほか,津波により巻き上げられ,陸上に打ち上げられた津波堆積物と呼ばれるごみ混じりの土砂や泥状物が発生した。ここでは宮城県の最北端に位置する気仙沼市における災害廃棄物処理の概要を紹介し,その課題から災害廃棄物計画のあり方について考察した。

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© 2013 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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