廃棄物資源循環学会誌
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特集:食品リサイクル特集 2 ―身近な食品廃棄物の発生抑制・リサイクルの促進に向けて―
ごみ焼却・バイオガス化複合施設 「防府市クリーンセンター」 の運営事業
菊池 昭二美
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2016 年 27 巻 3 号 p. 188-192

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抄録
防府市クリーンセンターは,一般廃棄物を焼却処理するごみ焼却施設にメタン発酵処理するバイオガス化施設を併設している 「ごみ焼却・バイオガス化複合施設」 である。本施設では,混合収集されたごみを機械選別し,隣接施設から受け入れた汚泥と混合してメタン発酵を行い,得られたバイオガスを用いて高効率な発電を実現している。発酵槽から排出される発酵残渣は脱水処理し,固形分は焼却処理,排水は除害処理を経て希釈水と余剰分は下水放流する。DBO 方式を採用した本施設は 2014 年 4 月に供用開始し,特別目的会社 (SPC) である 「グリーンパーク防府」 が 20 年間の事業運営を行っている。
 約 2 年におよぶ運転で安定なメタン発酵処理を継続しているとともに,定期点検にて各施設ならびに独立過熱器の健全性を確認した。これまでの期間にて発酵残渣の含水率のばらつきにより,まれに燃焼が不安定となることがあったが,脱水設備の対策を講じ解消できる見込みを得た。
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© 2016 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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