廃棄物資源循環学会誌
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特集:食品リサイクル特集 2 ―身近な食品廃棄物の発生抑制・リサイクルの促進に向けて―
南丹市のバイオガス化技術を活用した多様な取り組みと全国のバイオガス協議会の状況について
佐々木 稔納
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2016 年 27 巻 3 号 p. 193-197

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抄録

南丹市は,2015 年 10 月 30 日に,国が推進している 「バイオマス産業都市」 に選定され,地域のバイオマスを活用した産業創出と地域循環型のエネルギーの強化により,地域の特色を活かしたバイオマス産業を軸とした環境にやさしく災害に強いまち・むらづくりを目指すこととしている。当市には,家畜排泄物と誘致企業の食品工場の残渣をメタン発酵処理して発生するガスを電気と熱で利用する湿式のメタン発酵処理施設である「南丹市八木バイオエコロジーセンター (YBEC) 」 と,生ごみ,食品廃棄物,草木類等をメタン発酵処理して発生するガスを電気等に利用する乾式のメタン発酵施設である 「カンポリサイクルプラザ (CRP) 」 の異なった 2 つのバイオガス化技術を効率的に活用している。
 身近なバイオマス資源である食品廃棄物等の発生抑制およびリサイクルはとても重要な課題であり,さらに取り組みを進めていくことにより,資源循環による循環型社会の形成,低炭素化による地球温暖化の防止,地域資源としての活用による地方創生等に繫がるものと考え,引き続き推進していく。

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© 2016 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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