廃棄物資源循環学会誌
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特集:プラスチック二次資源化としての役割と技術展開
欧州の WEEE 指令と比較した日本の電気電子廃棄物からのプラスチックの処理における課題
白鳥 寿一
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2018 年 29 巻 2 号 p. 142-151

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抄録
わが国の 2015 年における廃棄プラスチックの総量 915 万 ton のうち 18.7% が電気・電子機器・配線に由来するものであるといわれている。廃電子電気機器は,世界的にも E-Waste として問題となっており,日本では家電リサイクル法,小型家電リサイクル法として社会システムが運用されている。一方 EU では,WEEE 指令の下で各国がすべての廃電子電気機器を集めている。両方の社会システムは,策定時の目的も品目も異なるが,プラスチックの処理には課題を残す。今後,より多くの廃電子電気機器を集めることで,そのプラスチックも有効に利用・処理していかなければいけない。本稿では,両国の廃電子機器の処理の社会システムについてプラスチックの観点から比較してみたものである。
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© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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