廃棄物資源循環学会誌
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特集:太陽光発電設備の廃棄・リサイクル・リユースの動向
使用済み太陽光パネルの発生量と処理フロー
村上 進亮 豊田 晟史
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2019 年 30 巻 6 号 p. 371-378

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抄録

2015 年のパリ協定の採択以降,ますます重要になる再生可能エネルギーの利用促進であるが,これら設備のリサイクル・廃棄物処理に関しては依然その準備は不十分だといわざるをえない。その要因の一つが,実際にはどの程度の量がいつ発生するかがわからないという将来予測の難しさにある。本稿ではその難しさの原因を明らかにする目的で,そもそもどのような要因から使用中の太陽光パネルが使用済みとなるのか,そしてどのような変化が社会で起きた際にその行く先のフローやそのタイミングが変化するのかを整理する。その結果を踏まえ,われわれが今後使用済み太陽光パネルの処理に対してすべきことをまとめる。現時点では,入手可能な情報をまとめ今後の発生に備えること,また多様な発生シナリオが想定されることから,これらに対応可能な社会システム設計について早めに産官学すべてのステークホルダーが共同して取り組むことが重要である。

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© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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